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2025年11月6日

ウィンターミュート:仮想通貨市場の低迷は「流動性流入の枯渇」 ETFとトレジャリー企業の動向がカギに

暗号資産(仮想通貨)マーケットメイカー大手ウィンターミュート(Wintermute)は3日、最新の市場分析レポートを公表した。

報告書では、「マクロ経済は好調にもかかわらず、仮想通貨市場への流動性が戻っていない」と指摘。昨年から上半期にかけて市場を支えた3つの資金流入源 ― ETF、ステーブルコイン、トレジャリー企業 ― のうち、健全なのはステーブルコインのみだと分析した。



■ ETF・トレジャリー企業の停滞


ウィンターミュートによれば、ビットコインETFの運用資産残高は1,500億ドル前後で横ばいが続いており、夏以降の新規流入が停滞。

さらに、企業による仮想通貨トレジャリー投資(自社準備金へのBTC・ETH組み入れ)も、ナスダックなど株式市場でのセカンダリー取引量減少を背景に鈍化しているという。


これにより、リスク資産全体が上昇するなかでも仮想通貨は出遅れ。10月27日〜11月2日の週で、ナスダックは+1.9%、S&P500は+0.7%上昇した一方、ビットコインは-3.3%、イーサリアムは-5.9%下落している。



■ 唯一の支えはステーブルコイン


一方、ステーブルコイン市場だけは堅調だ。供給量は年初来で約50%(約1,000億ドル)増加し、依然として資金の流入経路として機能している。

しかし、ウィンターミュートは「資金の方向性は仮想通貨以外へシフトしている」と警鐘を鳴らす。特に個人投資家の関心は株式・AI・予測市場などへ向かっており、仮想通貨市場への直接的な買い圧力は限定的だと指摘した。



■ 構造変化と今後のシグナル


同社は、ビットコインの「4年サイクル」や半減期の効果はすでに希薄化しており、かつて市場を動かしていたマイナー需給構造よりも、「流動性供給の波」が市場を動かすと強調。


今後の回復局面を占う上では、


  • ETFへの新規流入の再開

  • トレジャリー企業の資金積み増し


    が仮想通貨市場の流動性回復を示す初期サインになると述べた。



同様の見解は、ギャラクシー・デジタルの最新レポートでも共有されており、同社はビットコインが「成熟期」に入り、機関投資家による吸収と低ボラティリティの支配する新局面に移行していると分析している。

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