
2026年1月6日
クリプト市場は再び強気局面へ──年始相場でビットコインに集まる資金

ビットコイン(BTC)は年始以降、堅調な上昇基調を維持しており、一時9万5千ドルに迫る水準まで上昇した。背景には、米国で審議が予定されているデジタル資産市場の枠組みを明確化する「クラリティ法案」の存在がある。規制の不透明感が後退するとの期待が、市場心理を大きく押し上げている。
加えて、米国とベネズエラを巡る地政学的緊張の高まりを受け、「有事のビットコイン買い」が進行した可能性も高い。過去の局面でも、地政学リスクが顕在化した直後は一時的な売りが出るものの、その後はリスクヘッジ資産として再評価され、価格が上昇する傾向が確認されてきた。
1月5日から6日にかけての相場では、現物市場における成行買いが非常に強く、特に米国時間を中心に押し目を待たずに資金が流入する場面が目立った。短期的な需給は明確に買い優勢の状態にある。
オプション市場では、コールオプションの建玉増加を背景にプット・コール・レシオ(PCR)が低下し、投資家心理が急速に強気へと傾いている。とりわけ10万ドル水準のコールポジションが積み上がっており、市場の目線が心理的節目に向かっていることがうかがえる。
また、主要資産との相関を見ると、ビットコインは株式や金とは弱い逆相関を示す一方、原油とは高い相関を示している。足元では、産油国ベネズエラを巡る地政 学リスクを背景に原油価格が上昇しており、その値動きがビットコインと共鳴する形となっている。
さらに、米国債の長短金利差が拡大傾向にあることで、ステーブルコイン発行の収益性が高まり、クリプト市場全体にとって追い風となっている点も見逃せない。
今後は、ISM景気指数や雇用統計といった重要経済指標に加え、1月中旬に予定されているクラリティ法案の修正審議が市場の注目材料となる。規制明確化とマクロ環境の追い風が重なれば、クリプト市場は再び本格的な強気局面へ移行する可能性がある。












